ゴールデンボンバーの楽曲に見られる「人生とは何か」

私がゴールデンボンバーを好きになったきっかけは、歌詞検索サイトで「なんだこの曲名?」と惹かれて「また君に番号を聞けなかった」の歌詞をクリックしたことだ。当時この曲が発売されたばかりで、歌詞ランキングに載っていたのだ。それはもう、すごい歌詞に出会ってしまったと思った。

当時同じクラスの男の子に片思いをしていた高校生の私はとにかく衝撃を受けたんですよね。こんなに今の私の気持ちをそのまま書いたような歌詞があるんだ、と。

それからゴールデンボンバーの他の楽曲を気が狂ったように聴きあさり、そのすべてに感動するようになるのだが、何が伝えたいのかというと、ゴールデンボンバーの楽曲の歌詞を知ってほしいということだ。

 

一般的にゴールデンボンバーはおもしろい人たち、賑やかし役、のようなイメージがあると思うが、楽曲自体はそうではなかったりする。というか大半が異なる。もちろん曲調はノリがよくて盛り上がるものもたくさんあることに違いないが、気になる人はその歌詞を読んでほしい。ゴールデンボンバーの楽曲に多くみられるのは、「片思い」「失恋」、そして「人生とは何か」について書かれた歌詞だ。

もし最近ゴールデンボンバーが気になっていて、おもしろい、楽しいという感覚以外の何かを彼らから感じ取っている人がいるのならば、時間があればこの続きを読んでくれたら私はとても嬉しい。

 

 

今回私がおすすめしたいのは「人生とは何か」を書いた楽曲である。

もちろん私個人がそう感じている曲なので、「いやいやそれは違う」と思われたらごめんなさい。曲についても作詞している鬼龍院翔さんのコメントを隅々まで追っているわけではないので、あくまで私の解釈で書かせてほしい。

 

 

◎どんどん売れていく自身の戸惑い

・ウジ虫(2013年) 

https://www.uta-net.com/song/139500/

Dance My Generationカップリング曲。当時ゴールデンボンバー知名度がぐんぐん上がっていた時期で、有名になっていくことへの不安が歌詞になっている。メディアへの露出も増えてファンも増える一方で、当時はまだまだエアーバンドという珍しいグループへの風当たりが強かった。(2012年~2014年は理由もなく批判され叩かれていた記憶があり私たちファンは見ていて辛かった。)その当時の心情をそのまま素直に書いたものなのではないか。聴いていると心臓が痛くなる。

・あしたのショー(2010年) 

https://www.uta-net.com/song/104666/

発売当時はまだゴールデンボンバーの存在を知らないので予想ではあるが、ヴィジュアル系界隈の中で売れてきた頃なのだろうか。ウジ虫と同じで変わっていく環境に戸惑う自分の心境が書かれている。どうにも止められない環境の変化の中で、変わらないでいたいと思う自分と変わらざるを得ない自分との闘いというか。

 

◎人生観の変化

・広がる世界(2012年) 

https://www.uta-net.com/song/127283/

目の前が暗くて明日も考えてないような自分が、それでも明日を生きようとする曲。

・ドンマイ(2018年) 

https://www.uta-net.com/song/243499/

嫌なことがあったとき、「僕も一緒だよ。わかるよ。」と寄り添ってくれる。つらいことが日常に起きるのは、私のような一般人でも、芸能人でも、皆一緒。

さらば(2019年) 

https://www.uta-net.com/song/279517/

今までネガティブに捉えていた世界が意外とそうじゃなかったのかも、と気づいた曲。

 

各曲の説明は端折ったが、とにかく3曲とも歌詞を読んでほしい。読んでくれ。

私は正直戸惑った。私はあまり人生を悲観したことがないしお気楽に生きている人間なので「広がる世界」を聴いた時、わかってはいたけどやっぱり鬼龍院さんは繊細な人なんだなあと思った。同時に、生きづらいだろうなあ、と。もっと何もかも楽に考えられたら、と。でもドンマイを聴いた時、変な言い方をすると鬼龍院さんと肩を並べたような気がした。同じような悩みを同じように分かち合っている。そして「さらば」を聴いた時、鬼龍院さんが自分よりはるか先にいることに気づいてしまった。いや、決して鬼龍院さんのことを元々下に見ていたとかそういうのではないのだが、人間としての成長の伸びがはんぱねえ…と素直に思ってしまったのだ。鬼龍院さんの心情の変化がこの3曲でなんとなく伝わってくるのではないだろうか。歌詞を読んでいると1人の人間の物語を読んでいる気持ちになる。

 

◎世の中への憤り

・SIHNE(2015年) 

https://www.uta-net.com/song/188450/

この曲名「SHINE」の読みはシャインだが、曲中は「しね」と歌う。敵ばかりの世の中なんてくそくらえ、みたいなバチバチ曲。私はこれを歌うとストレスの発散になります。鬼龍院さんの人やものを疑う心は天下一品なんじゃないかと思ってる。

 

◎大人になることへの不安

・僕クエスト(2011年) 

https://www.uta-net.com/song/113937/

学生は勉強、テストばかりの毎日。そんなことの繰り返しで将来何の役に立つのか?そんな学生ならではの悩みというか、おおよそ誰もが一度は考えたことがあるんじゃないかと思う、何もわからない将来に向けた悶々とする漠然とした不安を書いた曲。

 

 

◎心の弱さ

・ギーガー!(2007年) 

https://www.uta-net.com/song/104677/

この流れでギーガー入れるか?と思われるかもしれないが、私はこれを初めて聴いたときは衝撃を受けた。うまいこと書くなあって。心の弱い人たちが教祖に祈りをささげる曲。ただ生きたいだけなのに宗教に頼らざるを得ない、必死に生きようとする人間の姿が浮かぶ。「お金を払って楽になるなら それなら いいと思うよ」の一文に私はやられました。幸せの概念は人それぞれ。

 

◎この曲を聴いているあなたへのメッセージ

・101回目の呪い(2014年) 

https://www.uta-net.com/song/158234/

ファンへ向けた曲だと思っている。どこかで鬼龍院さんが何か説明してたらすいません。勝手な解釈なので。個人的に、鬼龍院さんのファンは良くも悪くも鬼龍院さんこそが神、教祖、のような依存とも似た人が少なからずいるイメージがある。ゴールデンボンバーは聴く人に寄り添う曲が多く、本当に辛い時ゴールデンボンバーに救われたという人は結構多い。とはいえ鬼龍院さんも完璧人間ではなく、この曲からは今本当に辛い状況にいるファンを元気づけるというよりは、自分が成り代わってあげたいというような自己犠牲の精神が感じられる。自己犠牲というものは結局根本的な解決にならないのだが、それでもいいから君を救いたい、というメッセージかな。と思う。

・らふぃおら(2011年) 

https://www.uta-net.com/song/117320/

自分を責め続ける誰かに対して、君は悪くないんだと教えてくれる曲。「散らかった部屋の隅へ君の悲しみ全てホウキとちりとりでまとめたから泣くなよ 明日になれば業者が持ってくよ」この一文がとにかく好きです。辛いことなんてさっとまとめて業者が持っていくこともできてしまうと思えば気が楽になるというか。

・イヤホン(2011年) 

https://www.uta-net.com/song/117318/

今辛い状況にいる君も、ゴールデンボンバーの曲を聴いて元気になってくれるといいな、って曲。ゴールデンボンバーの楽曲は「元気だせよ!」「前向いていこうぜ!」みたいな曲じゃなく、「元気になってくれたらうれしいな」「ちょっとでも助けになったらいいな」みたいな、強制力が低いというか、心の隅に置いておいてくれたらうれしい、みたいなそんな曲が多くて本当に弱ってる時に頼りたくなるんですよね。このイヤホンという曲はライブでは全員で歌う部分もあって感動します。気になる方はぜひライブに。

 

 

今回は数曲ピックアップして書いてみましたが、ここまで読んでくださってさらに気になるなと思ってくださった方はいろいろ漁ってみてください。そこは沼です。